兼業投資家のための金融リテラシー教室

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【株式投資】兼業投資家の投資妙味について考える

こんにちは。

OGANです。

 

今回は私の体験談を基に、兼業投資家であることの魅力について解説していきます。

 

個人投資家には大きく分けて、専業投資家兼業投資家の2つのTypeに分けることができます。

 

専業投資家とは、本業を投資による資産運用だけに絞っている投資家を指し、兼業投資家は本業で収入を得ながら別途副業として投資による資産運用を行う投資家を指します。

 

 

 

どちらも投資の資産運用を事業として活動することには変わり有りませんが、本業をどこに置くか、に違いがあると言えます。

 

 

兼業投資家においても、「働いて雇用主から給料をもらい、副業で資産運用でもしてみるか。」という感覚を持たず、個人事業主として、「資産を収益化するために、本業によるキャッシュフローを確保しながら副業で投資によって資産収益性を高めていく」という感覚を持った方が、より本気度をもって本業・副業に打ち込めると筆者は考えております。

 

 

筆者は上記の兼業投資家に該当し、兼業投資家として今後も続けていく予定です。

その理由についてメリットを含めて今回は紹介いたします。

 

それでは行きましょう!

1. 定期的なキャッシュフローにより投資戦略の幅が広がる

2. 相場の変動に左右されにくくなる

3. 相場に張り付くことによるストレスから解放される

4. 銀行からの信用を得られやすい

5. さいごに

 

1. 定期的なキャッシュフローにより投資戦略の幅が広がる

兼業投資家は本業の給料というキャッシュフローが常に入ってきます。

また欧米諸国に比べ、日本は圧倒的に労働者のケアが充実しています。

 

日本企業においては、まだまだ長期雇用が前提として残っておりますし、景気に左右されるとはいえ、事業主が簡単に解雇できないような法整備が整っています。

 

一方、アメリカにおいては上司のひと思いで「君、明日から来なくていいから」が普通に起こります。

 

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筆者はアメリカトップの某ゼネコンと3年半、一緒に仕事をしていましたが、徹底的なトップダウンが敷かれており、ボスが「こいつは会社への利益貢献度が低い、邪魔だ」と判断されればすぐに解雇されます。(もちろん的確な解雇理由がなければ訴訟リスクがあるため、その理由を確保してから解雇に移るようですが。。。したたかですね。)

 

さて、一方で日本では仕事ができるかできないかに関わらず、一定の給料が担保される会社が多いです。

 

つまり将来のキャッシュフローを予想しやすいといえます。

将来的なキャッシュの予想が立てられれば、キャッシュから資産へ変更する計画が立てやすくなり、結果的に複利効果を高めていくことができます。

 

お勧めの具体的な投資計画の立て方については別の記事で特集しますのでそちらを参照ください。

 

2. 相場の変動に左右されにくくなる

 

たとえば2020年、コロナウイルスによって、全世界の市場でリーマンショックを超える急落が起こり、多数のマーケット退場者を出しました。

 

今回は政府の前代未聞の金融政策があったため、マーケットは復活しつつあるものの、二流の専業投資家やトレーダーは多くの資産を喪失したことになります。

 

しかし今回のコロナウイルスによる世界的な株価急落と経済の鈍化を予想できたプロのエコノミストはいませんでした。

 

 

世界で最高の投資家の一人、レイ・ダリオ氏も下記の通り、市場を読み間違えたことを認めており、大量の損失を出しています。

 

www.bloomberg.co.jp

 

このように相場の行き先を予想することは非常に難しいため、相場が悪くなってもキャッシュを常に確保できるのは、資産収益性という点で強みになりえます。

 

 

3. 相場に張り付くことによるストレスから解放される

専業投資家の多くは、短期ー中期のトレーダーが多い印象を筆者は持っています。

トレーダーは投資家(Investor)という括りより、投機家(speculator)と言えます。

 

投機家は相場の材料を探し、ミスプライスされていると判断されている金融商品や相場心理を読んで売買を行うため、常に相場を監視しなければなりません。

 

そのため多大な集中力と資産が自分の意思決定で変動するストレスにさらされます。

 

また相場を読み取るのは非常に難しいことは上記でも説明いたしました。

 

また長期投資を専門とする専業投資家においても、常に資産効率が良いものを物色し続けるため、当初長期で保有しようとしていた株を手放したくなる心理にかられ、結果的に資産効率性を落としてしまう可能性もあります。

 

これらが専業投資家の投資戦略を立てるうえでのデメリットとなりますが、さらに仮に資産を形成できた後でも、不安が付きまとうデメリットを紹介します。

 

資産形成をしてFIREをするという本が流行っていますが、FIREしたとしても、相場要因で資産を大幅に失う可能性を背に生活することは大きなストレスになりうります。

 

 

 

 

 

 

本来、資産は増えるにつれて心の安定は比例するものですが、FIREすると逆に資産がストレスになっていく可能性があります。

 

 

また、サラリーマンからすると「資産1憶円」は大金ですが、資産収益性を鑑みるとこの金額でアーリーリタイヤしてしまうと、余裕のある生活からは遠ざかってしまいます。

 

business.nikkei.com

 

このように、投資にはリスクはつきものですが、そのリスクをヘッジする方法として本業のキャッシュフローは心理面でも優位に働きます。

 

4. 銀行からの信用を得られやすい

兼業投資家の場合、本業のキャッシュフローにさらに資産を持っている状態になるので、前述した通り、資産効率性が高くなる社会的属性と言えます。

 

銀行においても融資を受ける際には、社会的属性を重視するため、専業投資家より、兼業投資家の方が信用されやすいです。

 

Bank Account Support | FAIR Study in Japan

 

仮に株や債券・投資信託の資産が大きくなり、不動産投資にチャレンジしてみたいとなったときに、銀行の信用がついているかいないかで、大きく変わります。

 

不動産投資家曰く、不動産投資は”融資に始まり融資に終わる”と言われるほど銀行に信用されることは重要と言えます。

 

資産を拡大化していくフェーズにおいて、銀行の信用を得られていることは大きなメリットの一つと言えるでしょう。

 

5. さいごに

いかがだったでしょうか?

 

ここからは筆者の考え方になります。

 

たしかに企業・事業体から給料をもらう”従業員”として働く場合、経済的な自由を得ることへの憧れはあります。(筆者も然り)

 

しかしながら、実際経済的な自由を得られても、相場と向き合うストレスが増えることもあります。

 

 

筆者は個人投資家の投資事業とは

1. 現状で自分が快適だと感じない・制限されている環境から解放される自由

2. 投資によって企業が生み出すレガシーへのサポート

を得ることができる事業だと考えます。

 

1.に関しては、資産効率性を高めていくことで、「今までやりたくなかった・やりがいのなかった仕事を辞めてやりたいことに打ち込める」という点です。

 

ケースは様々だと考えますが、たとえば「年収を上げるためにやりたくない・面白くない仕事に従事する」ことや「自分が得意ではないが家計の収入のために辞められない」という制限から解放されます。

 

2つ目は、投資によって、企業の企業努力によりレガシー(未来に残る無形資産)をサポートすることができる、という点です。

 

筆者は、レガシーを残す”サポートを投資を通して行いながら、自身が作り出せるレガシーも本業で追いかけていきたいと考えております。

 

「投資でお金持ちになって仕事を辞めたい!」より筆者は「投資で資産を大きくしながら、やりたい仕事も追いかけ続ける」ことを進めていきたいと考えております。

 

今後も、自由を増やす選択肢としての投資術について少しでも役に立てる記事を書けるよう努力していきます。

 

今後とも宜しくお願い致します!