【投資】初心者が知りたい投資信託か個別株投資のどちらが良いのかを解説してみる。
こんばんは!
OGANです。
本ブログでは、初心者に投資を始める前に勉強しておいた方がいい基礎知識や歴史の解説をしてきました!
しかし、実際の投資をしていく上での最初の疑問等を解説しておりませんでした(-_-;)
今回は投資を開始する上で、最初に起こる疑問について解説します。
投資を始めたいけどリスクが気になるから、どうしようか?と悩んでいる方も多いかと思います。
そんな方が最初に投資を始めるにあたり浮かぶ疑問は
「投資信託を買えばよいのか、それとも普通に株買った方がいいのかどっちなんだ!?」ということです!
先に結論から言うと、自分が目指す目標によって大きく変わるという点です。
今回は投資信託と個別株の違いと注意点を主に解説いたします。
それでは行きましょう!
1. まず投資信託と個別株投資の違いについて理解する
2. 投資信託と個別株が人気な理由
3. 投資信託を行う上での注意点
4. 自身にあった目標設定を
1. まず投資信託と個別株投資の違いについて理解する
まず投資信託と個別株の投資の違いについて説明します。
株と投資を最初のうちは混同してしまいがちですが、投資は様々な種類の金融商品に対して、将来に価値が上がること(または下がること)を予想して資金を預けることを指します。
その金融商品の中に、投資信託や個別株、債券、先物商品、不動産(証券会社では扱いませんがREITという信託もあります)etc..があります。
このうち、個人の資産で運用を行う個人投資家、つまりプロの投資家(機関投資家)を除いた投資家の中で最もポピュラーな商品が、投資信託や個別株となります。
次になぜこの投資信託と個別株が何なのかを説明します。
投資信託とはプロの機関投資家が選定した株式の詰め合わせや、市場の指数を構成している企業の株式の詰め合わせのパッケージ商品をイメージされるとわかりやすいです。
様々な種類の投資信託がありますが、多くの投資信託の商品は上記の2つに分けることができます。
前者のプロの機関投資家が選定した株式の詰め合わせとは、プロの機関投資家が、上場している企業の財務状況を調べたり、経営者にインタビューしたりをして、各業界の選りすぐりの株式を詰め合わせたものになります。
この方式の投資信託を俗に言う”アクティブ”の投資信託の商品となります。
一方で後者の市場の指数を構成している企業の株式の詰め合わせとは、企業の状態を格付けする会社によって判別されている指数に合わせて、株式を詰め合わせた商品になります。
S&P500と聞いたことがあるかもしれませんが、こちらはStandard & Poor'sという格付け会社が選定した500社の指数を指しています。
この方式の投資信託を俗に言う”パッシブ”の投資信託の商品となります。
一方、個別株とは企業が発行している普通株式を指しています。つまり、個別株を投資するということは、証券会社を通して今後業績が伸びると判断した会社の株式を資産として取得することになります。
2. 投資信託と個別株が人気な理由
ここまで投資信託と個別株とは何かについて説明しました。
それではなぜ投資信託と個別株が人気なのかについて説明します。
まず投資信託の人気に関しては、パッシブの米国株式の投資信託をしておけば間違いないという風説が世間に浸透しているためです。
パッシブつまり市場指数どおりの米国株式を購入するということは、アメリカの優秀な企業群の一部を資産にすることに近いため、アメリカの経済規模の拡大が続く限り資産が大きくなるという点が前提になります。
イメージでいうと年間で4-6%の利回りが続いている感じになります。(もちろん年によって利回りは変わるためあくまで平均です。)
この前提が過去60年近くは続いているため、資産が拡大している時期が長いということになります。
2019年は実は記録的な年で、史上初めてパッシブがアクティブの運用を上回ったことでニュースになりました。
パッシブ型、運用資産でアクティブ型を追い抜く-米大型株ファンド - Bloomberg
この背景には有名なGAFAが他社と比べて機関投資家の予想に反して大きく拡大し続けたため、アクティブの成績が芳しくなかったということがささやかれています。
一方で、投資信託は指数平均になるため、業績の良かった会社も悪かった会社も平均化されて運用されます。
その点では、業績の良い個別企業の株式に投資をした方が運用利回りはよくなります。
よって、投資信託より運用利回りを確保したい個人投資家は、個別株に投資をするため、結果的にこちらも人気になります。
また、市場に出回っている株式に関する情報も他の金融商品に比べて多い点も人気の要因と言えます。
3. 投資信託を行う上での注意点
現在、資産運用と言えば積み立ての投資信託、投資信託で買うのはS&P500またはNasdaqのパッシブという風説が世間で浸透しています。
これは確かに間違ってはいません。
積み立てで投資を行えば、景気の上下によって変わる株式指数も平均化され、アメリカ経済が拡大する限りは資産が大きくなるためです。
しかしながら、注意点としては、それをいつ始めるかです。
運用しているお金の利益率で運用の利回りが決まるため、ある程度のお金を注入しなければ運用による利益を確保することができません。
この資金を割高と判断される時期に注入した場合、仮に景気が暗くなると資産が減り続ける方向に傾き、が目減りする可能性もあります。
この目減りを初心者のうちに経験してしまうと、「投資などやはりやるべきではなかった」となり積み立てを解約してしまいます。
初心者はまず投資をすれば資産が増える経験を実感するべきと筆者は考えるため、割安な水準の時に資金を一度大きく注入した上で進めることをお勧めします。
割安な水準を同定するのはプロでも難しいですが、指数に関しては筆者はPER(株価と純利益の割合)20倍以下を割安水準だと考えています。
現在のS&PのPER29倍と割高な水準になっています。
ちなみに2001年と2008年に上にチャートがスパイクしています。
これは2001年のITバブルと2008年のリーマンショックです。
その他の年度ごとで大きくPERが上がっている年は暴落が起きている年に近いと言えます。
ただコロナ渦における経済の状況はかつて世界で経験していないため、今後どのようになるかは注目が必要と言えます。
長くなりましたが、投資信託は個別株と違ってリスクがないような風説がありますが、決してそんなことはありません。
経済状況をある程度理解し、適切なタイミングで投資していくことは、投資信託の運用を行う上でも重要と言えます。
4. 自身にあった目標設定を
ここまで、投資信託と個別株の違いや注意点について説明しました。
たしかに投資信託は簡単に始められて、個別株投資に比べてリスクを抑えられることもあります。
ただやはり「何をかっているのか」「経済の状況はどうなのか」「主要企業は好調なのか」等、株価指数に関連する情報を勉強していくことも、運用利回りを重視する上で重要となります。
投資信託を否定しているわけではなく、むしろ投資を始めるうえで、経済・金融を理解する上では良い商品と考えます。
最初から個別株を始める前に、導入として積み立ての投資信託を割安なタイミングで初めて、徐々に個別株に挑戦してみるのも良いかと考えます。