【富裕層になるためのリテラシー】資本主義の下でお金持ちになる条件
こんにちは。
リテラシールのOGANです。
今回は資本主義のシステムについてと、資本主義というシステムの下で富裕層・お金持ちになるための条件についてお話していこうと思います。
少し煽り気味のタイトルとなってしまいましたが、資本主義の本質的なシステムと、富を生む条件を理解することは、現代社会を生き抜くうえで非常に重要になりますし、ビジネスにおいてもきっと役立つはずです。
筆者の本業はプラントエンジニアで、大学院も理系出身というゴリゴリの理系です。しかし、欧米のオイルメジャーや大手ゼネコンとの仕事を経験するにつれて、技術を学ぶだけでは資本は増えないことを知り、また”お金持ちになる条件は限られている”、ということに気づきました。
参照:https://medium.com/@wendycockcroft/what-has-capitalism-done-for-us-8af1af7ce8fb
今回は”資本主義とは何か”と資本主義の下でどのように富裕層が生まれてきたかを紐解き、そこから導かれるお金持ちの条件について書きます。
それでは行きましょう!
1. 資本主義の起源とその歴史
2. 資本主義の大原則と不変の法則
3. これからお金持ちになるために必要な条件
1. 資本主義の起源とその歴史
さて皆さん、”資本主義”は今まで生きてきて耳にすることはあったのではないでしょうか?
資本主義はイギリスの産業革命がおこった18世紀初頭が起源と言われています。
これはイギリスだけではありませんでしたが、18世紀前までは王政に敷かれた政治・経済システムでした。つまり、支配している王家・王国から、市民たちは領土を借り受けて納税をし、領地を守ってもらうという封権制度となっていました。
しかし、産業革命により市民のイノベーションが、王国の支配力を上回っていき市民革命が勃発していきます。
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Revolutions_of_1848
日本での江戸時代の倒幕の歴史も列強のイノベーションを目の当たりにし、徳川幕府が倒れましたが、革命のきっかけはヨーロッパと同じく、市民階級の革命といえるでしょう。
王政による支配から、市民による支配に代わり、自由に職業を選べるようになったことで、市民たちはより資本を受け取れる産業に需要が傾き、次々のイノベーション・産業の拡大が起こっていきました。
この流れで市民たちは富を得るチャンスを広げることができました。
よって自由競争が活発化することで、富をもつ資本家が労働力を賃金で確保し、より資本を増大させるようになります。
この”富を持つ資本家”と”労働者”の資本の格差が大きくなり、国家間でもこの格差が大きくなります。
参照:https://fee.org/articles/4-common-capitalism-myths-debunked/
それにより、第一次世界大戦やロシア革命をきっかけとした社会主義国家・ソビエト連邦の誕生が起こり、世界恐慌も起こりました。
世界恐慌後はアメリカでは公共政策(ニューディール政策)により失業者に職を与える形で資本主義を守りましたが、この格差を資本主義を原因とした国々はファシズム・ナチズムに傾倒していくことになります。
2. 資本主義の大原則と不変の法則
ここまでは簡単な資本主義の歴史についてですが、資本主義の大原則とは何でしょう?
資本主義の原則は、生産手段を持つ資本家が生産手段を持たない労働者を雇用し、利潤を追求していき、その競争により、より良い製品・サービスが相対的に向上していくシステムと言えます。
参照:https://medium.com/@olorunfemi.adewuyi/capitalism-for-the-poor-or-transformers-resilience-and-the-superpowers-of-informality-33aabc1fbd4d
「資本」とは賃借対照表にも示される通り、対象者の「お金」と考えられがちですが、社会資本という言葉がある通り、”資本主義の下で行われる経済活動を通して生み出される価値”を示します。
しかし資本を持つものと持たざる者との格差は広がります。
資本を持つものほど、「どのように資本を増やしていくか」の術を代々受け継ぎ、資本を持たざる者は搾取され続けるためです。
ただ1.の説明でもあった通り、市民による支配が資本主義の原則であるため、資本を多く持つものほど多く課税し、社会資本整備や福祉に充てる形で、なんとかこの格差を是正するよう考えられました。
これを富の再分配と呼びます。
現在の累進課税に関しては、この是正対策が当てはまりますね。
ところがこの格差の是正対策を国々で行っているはずですが、依然として格差は広がっています。
(資本の水準は実際は伸びています。この話はFACTFULLNESSの紹介の際に詳しく書きます。)
一昔前に流行ったピケティーの著書にはこのように書かれています。
r(資本収益率)>g(経済成長率)
(ピケティーの解説はまた別の記事でさらに詳しく書きます。)
18世紀からさかのぼった膨大なデータをピケティーは分析した結果、”r”の資本収益率は年間5%あるにもかかわらず、”g”の経済成長率は1-2%程度に満たなかったのです。
つまり、資本をもって投資・労働者を雇うことで得られる富が、労働によって得られる富よりはるかに大きいということです。
また”r”は複利的に伸びていくため、格差はより大きくなります。
つまり昔から遡っても、資本を回す側が常に優位に立つ構造は変わらないということです。
よってこの資本を回すことが、いわゆる富裕層・お金持ちになる条件として必要不可欠となりなす。
3. これからお金持ちになるために必要な条件
ここまでで説明した通り、資本を持つ側になるには”資本収益率”がカギになります。
つまり、お金持ちになるには資本または資産をいかに創造・運用するかということになります。
資本を大きくするには下記の方法しかないと考えます。
1. 会社を起業し社会ニーズから資本を生み出す
2. 資本(資産)の最適に投資し収益率を高めて複利的に資本を大きくする人
3. 科学・技術によって知的資本を生み出し、資産に変換する
4. そもそも先祖の遺産相続で資本を持っている(大きくする方法ではない)
証券会社の友人曰く、多くは1または4の人が富裕層として出会う数が多いようです。
4に関しては、そもそも運になるため、1か2か3になります。
1に関しては、一番の正攻法かもしれません。しかしながら、起業で成功するハードルは高く、また継続的に資本を確保し収益性を確保するには、古くなった資本(ここではモノ・サービス)を刷新し続けなければなりません。
そこで一般的な原資がないビジネスパーソンは、出来るだけ早くから資産運用を開始し、資本収益性を確保すべきと言えます。
筆者が言いたいのは、巷で噂の利く「権利収入ビジネス」やら「AIアルゴリズムによるFX取引」などの詐欺まがいの話ではありません。笑
資本について理解を深め、資産運用で収益性を高めるにはどうすればよいかを考え続けることが、資本家への1歩になるということです。
それが、どういった方法なのか(株式投資なのか投資信託なのか、不動産etc..)は好みや特性はありますが、資産から収益を得るための最初の一歩を踏み出すことが重要と言えます。
アフターファイブの飲み会代やブランド品の資金も、あなたの資本・資産になるのか、消費によって他人の資本・資金に移るのかは自分次第ということになります。収入を増やすことも貯蓄をすることも資本・資産を増やすことの準備につながります。
最初は小規模かもしれませんが、「r>g」の”r”に立つことが重要です。
以上、資本主義の下でお金持ちになる条件について書かせて頂きました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。