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【株式投資】投資の魅力と、初心者が最初に着けるべきリテラシー

こんにちは。

リテラシールのOGANです。

 

株式投資は、金融商品の中でもっともポピュラーと言えるでしょう。コロナウイルスのまん延により世界的な超低金利時代に突入しました。

 

金利時代とは各国の紙幣が大量に印刷されているため、現金の価値が逓減します。

そのため、各国のマネーリテラシーを持つ投資家・経営者たちは現金をより利回りの良い金融商品に資産を移す傾向があります。株式投資もその一つと言えるでしょう。

 

実際、現在ネット開設数は過去最大でニュースにもなりました。

www.nikkei.com

 

日本では少しでも株高のニュースや初心者の口座開設の増加等が広まると、バブルを懸念されますが、本当のバブルはこんなものではありません。

 

バブルとは実体経済の乖離と極端な物価との相対のインフレ率で示されます。現状の株高というニュースは、マクロの視点では空前の金融緩和により相場が下支えされていることと、投資家の資金移動を表しているに過ぎません。(少し難しい話を書きましたが、この話は別の記事で書くこととします。)

 

とにもかくにも、現在の経済環境下においては依然として株式投資は魅力的な投資方法といえるでしょう。

株式投資を始めるにあたり必要なマネーリテラシーをざっくり紹介いたします。

 

1. 株式投資の魅力

2. 株式投資のリスク

3. 株式投資で守らなければならないルール・リテラシー

4. リテラシーを身に着けながら株式投資を始めてみよう

 

1. 株式投資の魅力

まず株式投資がポピュラーかつ魅力的な理由について解説します。筆者は3つに大分されると考えます。

Ⅰ 株価の買った日と売った日の差額によって売却益を獲得できる。

 

株式投資は行動自体は単純で、ある会社の株を安い時に買い、高くなった時に売ることでその差額を利益として獲得できることが最大の魅力です。

 

例えば、A株式会社に株価500円で100株を購入した場合、5万円の株式を所有することになります。

このA会社が業績が好調で、ニュースで話題になりすると、株価が1000円まで高騰したとなります。

 

この株価の差額500円 x 100株が売却益となり、5万円実際は購入手数料が数百円と20.315%の譲渡による課税)があなたの利益になります。

 

これをキャピタルゲインといいます。

年間単位で、投資に対する利益率を年利として表現します。

 

Ⅱ 配当金・株主優待がもらえる

東証一部の大手企業(一般的には時価総額が1000憶以上)の株式の場合、配当金を支払われる場合が多いです。

 

配当金とは、投資をしている株式会社の利益から、会社の所有者である投資家に還元するお金を指します。

配当金は1株XX円という形で支払われるため、所有する株式数が多いほど、多くの配当金を受け取れる、ということになります。

 

配当金は、中間配当や期末配当など、会社によって方針が分かれますが、会社の方針によります。

 

また株主優待券という株主向けのクーポン・クオカード・商品を提供する会社も多くあります。

こちらは配当金とは別で受け取ることができ、日本独自の制度でもあります。

 

Ⅱ 企業の財務体質、経済ニュースの理解が深まる。

これは副次的なメリットに見えるようで、筆者は最大のメリットと考えます

 

株式投資を長期で成功させるためには、企業ごとの財務体質や将来性の把握をするためのミクロ経済・金融知識と、

ニュース等で発信される国単位の経済環境の変化を把握するためのマクロ経済知識が必要になります。

 

これらはすぐ身につくものではなく、また頑張ってすごい勉強するだけでは身につくことではありません。

投資で利益を上げたり損失を経験することで、何が確からしいかを身をもって体験することで、身につくものだと考えます。

 

これらの知識・リテラシー投資だけでなく、サラリーマン・経営者の方にはビジネスにも応用できるものと考えます。

 

2. 株式投資のリスク

さて、ここまでは魅力、つまり主なリターンを紹介しましたが、冒頭でもお伝えした通り、株式投資においては、リスクとリターンは表裏一体です。

 

そのリスクについて紹介します。

こちらは大きく分けて2つになります。

Ⅰ 値下がりのリスク

これは読んでいただいている皆さんには、「当たり前だろ!」と言われかねませんが、株式投資のリスクは株価が上がること(下がる方に投資をする空売りという投資もありますがこの回では省略します)を期待して、株を買ったときに低迷してしまうことは多々あります。

当たり前ですがこれが最大のリスクになります。

 

例えば、予想に反して業績が悪い、業界の不振、関連する悪いニュースが流れるなどなど、様々な理由で値下がる可能性はあります。

 

つまり、この値下がるリスクを最大に低減し、業績の伸びや低かった評価の水準が訂正されるのを待つことが、リスクをヘッジ(緩和)することにつながります。

 

Ⅰ 心理的な負担を強いられるリスク

 相場によって、初心者でも簡単に利益を得ることができる時期が必ず存在します。またこれは逆も然りで、玄人のプロの投資家でも利益を上がられない時期は必ず存在します。

 

株で利益を上げられると、強気になり多くの資金を持ち出す傾向にあり、場合によっては信用取引という借金をしてまで投資に走る人も出てきます。

 

確かに株式投資においては、資金をある程度投下しなければ、売却益を稼ぐことはできませんが、想定通りにいかなかった場合、多くの資金を失う可能性もあります。

 

そのような多大なリスクを抱えた状態で日々を生活すると、株価が気になり生活の大半が株価で頭いっぱいになり、精神的な不安が大きなストレスを与えます。

 

よって、自身のストレスを感じないレベルを同定し、安心できるよう徹底的に調べることが、心理的な負担を緩和する最大の薬になると筆者は考えます。

 

3. 株式投資で守らなければならないルール・リテラシー

 

ここまで株式投資に関するリターンとリスクの関係性に関して説明いたしました。

 

まとめると、投資は企業の株価によってリターンを得られるのが最大の魅力でリスクでもあります。そのため、リスクをいかに同定し、低減させられるかが最も重要なポイントになります。

 

またこのリスクを同定する過程で身につくリテラシーが魅力とも言えます。

 

そのためには、まず株式とは何なのかを理解し、株価が何で形成されているかを知る必要があります。

 

そのためには、

①ファンダメンタル(基礎的要因)に関する企業の財務・戦略・成長性を分解するリテラシー

 

 

②テクニカル(株価のトレンド・需給を図る)に関するリテラシー

 

 

③マクロ経済(世界経済・日本経済の金融・消費・投資動向)に関するリテラシー

 

が必要になります。

 

兼業投資家の筆者は、需給や心理的なトレンドを確認する時間がないため、①⇒③⇒②の順に重要度を分けられると考えておりますが、これは投資の手法によって異なります。

 

いずれも重要な知識になりますので、株式投資で長期的なリターンを上げるには必須になります。

 

筆者はこれまで、300冊以上の金融・経済・ビジネス書籍読んできましたが、本当に読んだ方が良い・直接的にためになった本は数本になります。

またその数本は必ず①-③の解釈の幅を広げる要素を含んだ本になります。

 

リテラシールではこれらの本の要点解説や書評を行う予定です。

 

また総合的な①-③の解説も行う予定です。

 

4. リテラシーを身に着けながら株式投資を始めてみよう

投資を始める前にどのような銘柄を選べば良いのか、リスクをとれるのか、どの期間で資産を形成すつのか等、自分の特性を書きだしてみて、学ぶのもよいと思います。

 

まずある程度のリテラシーを付けなければ高い確率で短期的に損失を出す可能性があります。

 

その一助になる情報を発信していくので、今後も宜しくお願い致します。