【経験談】投資を始めて3年で失敗して学んだこと_バリュー投資編
こんにちは。
OGANです。
今回は私の投資での失敗経験から学んだことをまとめ、皆さん(とくに初心者の投資家さん)にお伝えしたい株価上昇のシナリオ策定の重要性について記事を書きたいと思います。
失敗から成功につなげられた体験は読んで頂いている皆様にも再現性があるものと感じています。
それでは行きましょう!
1. 投資を始めたきっかけ
2. 初めて株式投資をした時の手法がバリュー株投資だった
3. はたして運用成績は?
4. 学んだこと
1. 投資を始めたきっかけ
まず筆者は投資を始めたのは入社して1年たった2017年でした。
当時入社したての頃は、大学時代の奨学金や連日の歓迎飲み会等で全く貯金できていませんでした。
スーツを買おうと思っても買えない状況だったのを記憶しています。
その時は「ドイツに身銭を切って留学し、大学院で少額給付金を頑張って取ったのにこれっぽっちのお金しかもらえないのか。。。」と悲しくなっていたのを記憶しています。
大学院生のとき、外資コンサルの内定を頂き、最初の年俸で700万円を提示されたのですが、まずは事業会社で技術屋として学んだあとでも良いなと思い、プラントエンジニアリング業界に進みました。
お金がなかった当時は、「外資コンサルに行くのが正しかったのかな?笑」となっていました。
その後、海外研修で中東のプラントに4か月幽閉されていたため、出張先ではほぼお金を使わず日本に帰ってきました。その時口座を見ると、貯金の桁が2桁変わっていて驚きました。
研修している当時は、色んな高級品を買おうと考えていましたが、いざ日本に帰ってきて、貯金の数字を見ていると「せっかくここまで貯めたお金を消費するのはもったいないから投資をしてみるか」、と思い、投資を始めました。
2. 初めて株式投資をした時の手法がバリュー株投資だった
投資を始めるまでのストーリーを長々書いてしまいました。(-_-;)
さていざ投資を始めようと思ったときに、読んだ本が会社四季報と四季報の読み方に関する本、ファンダメンタル投資の教科書を読みました。
まずこの四季報を読み込み、低PER,低PBRの銘柄をリストアップし、今までの業績からマクロ要因で落ちていると判断される会社を選びました。
1社目は3231:野村不動産ホールディングスです。
当時、不動産業界はアベノミクスによる地価の高騰による恩恵は受け取った後で、野村不動産のマンションPROUDについては横ばいになっていました。
当時のPBRは0.8倍以下、PERは10倍以下であったためよく業績を調べずに50万円ほど投資してみました。
2社目は5563:新日本電工です。
新日本電工は車載用リチウムイオンバッテリーの正極剤の材料に強みがあり、その他の産業設備関連に関しても、多岐にわたり材料メーカーとしての地位を築いています。
当時からリチウムイオンバッテリーの需要が伸びることは予想されていたため、車載用のEV開発に向けても素材系のリチウムイオン関係の銘柄は需要とともに伸びると考えました。
PERは5倍程度、PBRは0.8倍程度でした。
しかし、具体的なリチウムイオン電池の機能のどこにそれが属するのか、他社との優位性等をよく調べずに50万円ほどで買ってしまいました。
3. はたして運用成績は?
さて運用成績に関してはどうだったでしょうか?
野村不動産ホールディングスに関しては、6か月程で20%程の含み益が見えたため、利益確定して売り抜けました。
しかし、決算資料や短信についても、売上・利益がどの程度伸びているかを特に調べず、何が原因で株価が伸びているかを良くわからずに売ってしまいました。
よって結局学びになることが全くと言っていいほどなく投資が終了しました。
新日本電工については、シクリカル、いわゆる景気敏感株でした。
つまりマクロ経済の視点での材料の需給や、新日本電工がどう他の材料メーカーと差別化しているかが企業評価の肝となります。
ここをよく理解せず、株価は軟調に推移していたため10%程度下落したところで損切りを行いました。
結果的に新日本電工はその後1.5倍程度伸びていきましたが、掴み続けることができませんでした。
こちらも正極材の材料の需給についても勉強せず、株価のテクニカルだけを見て損切りしてしまったので結局勉強になりませんでした。
4. 学んだこと
運用の成績に関しては、大きな損を出さずにすみましたが、学びになることが少なく、結果的に再現性のない投資を進めました。
学びにならずに損を出さないとなると、次第に資金だけをみて強気になり大きな失敗を犯す可能性があります。かく言う私もこの後に30万円近くを損切りしてしまいました。
バリュー投資で私が学んだことは、PER、PBRはあくまで指標であり、バリュー投資で期待する訂正水準に向かうシナリオをよく考えることが重要だ、ということです。
PERとPBRだけで割安かどうかを判断するのは危険と言えます。
そのためには決算説明資料と有報、企業価値評価は必須ということを、私は後々知ることになりました。
逆に低PER、低PBRで、マクロ要因で今後景気が回復する期待がある業界、かつ収益性(粗利率や営業利益率)が高い会社に関しては、バリュートラップにかかる可能性は低いと考えます。
この失敗から学び、2020年のコロナショック直後に7453:良品計画を購入し、先日50%程度の含み益で売却しました。
良品計画は、毀損性の低い無形資産の圧倒的なブランド(コスパ)と、中国での業績が伸びており、投下資産あたりのみなし税引後営業利益が常に確保できていたため、自身をもって投資できました。(北米の旗艦店等で赤字が続いていたので、表面化してきた際に徐々に売っていきました。)
詳しい私の企業価値の算定方法に関しては、別途の記事で紹介しようと思います。
投資を始める上で、バリュー株投資は、安全性を確保しやすいものの、しっかり訂正水準に向かうシナリオを決算説明資料や有報を基に立てて、投資を行いましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
【投資】初心者が知りたい投資信託か個別株投資のどちらが良いのかを解説してみる。
こんばんは!
OGANです。
本ブログでは、初心者に投資を始める前に勉強しておいた方がいい基礎知識や歴史の解説をしてきました!
しかし、実際の投資をしていく上での最初の疑問等を解説しておりませんでした(-_-;)
今回は投資を開始する上で、最初に起こる疑問について解説します。
投資を始めたいけどリスクが気になるから、どうしようか?と悩んでいる方も多いかと思います。
そんな方が最初に投資を始めるにあたり浮かぶ疑問は
「投資信託を買えばよいのか、それとも普通に株買った方がいいのかどっちなんだ!?」ということです!
先に結論から言うと、自分が目指す目標によって大きく変わるという点です。
今回は投資信託と個別株の違いと注意点を主に解説いたします。
それでは行きましょう!
1. まず投資信託と個別株投資の違いについて理解する
2. 投資信託と個別株が人気な理由
3. 投資信託を行う上での注意点
4. 自身にあった目標設定を
1. まず投資信託と個別株投資の違いについて理解する
まず投資信託と個別株の投資の違いについて説明します。
株と投資を最初のうちは混同してしまいがちですが、投資は様々な種類の金融商品に対して、将来に価値が上がること(または下がること)を予想して資金を預けることを指します。
その金融商品の中に、投資信託や個別株、債券、先物商品、不動産(証券会社では扱いませんがREITという信託もあります)etc..があります。
このうち、個人の資産で運用を行う個人投資家、つまりプロの投資家(機関投資家)を除いた投資家の中で最もポピュラーな商品が、投資信託や個別株となります。
次になぜこの投資信託と個別株が何なのかを説明します。
投資信託とはプロの機関投資家が選定した株式の詰め合わせや、市場の指数を構成している企業の株式の詰め合わせのパッケージ商品をイメージされるとわかりやすいです。
様々な種類の投資信託がありますが、多くの投資信託の商品は上記の2つに分けることができます。
前者のプロの機関投資家が選定した株式の詰め合わせとは、プロの機関投資家が、上場している企業の財務状況を調べたり、経営者にインタビューしたりをして、各業界の選りすぐりの株式を詰め合わせたものになります。
この方式の投資信託を俗に言う”アクティブ”の投資信託の商品となります。
一方で後者の市場の指数を構成している企業の株式の詰め合わせとは、企業の状態を格付けする会社によって判別されている指数に合わせて、株式を詰め合わせた商品になります。
S&P500と聞いたことがあるかもしれませんが、こちらはStandard & Poor'sという格付け会社が選定した500社の指数を指しています。
この方式の投資信託を俗に言う”パッシブ”の投資信託の商品となります。
一方、個別株とは企業が発行している普通株式を指しています。つまり、個別株を投資するということは、証券会社を通して今後業績が伸びると判断した会社の株式を資産として取得することになります。
2. 投資信託と個別株が人気な理由
ここまで投資信託と個別株とは何かについて説明しました。
それではなぜ投資信託と個別株が人気なのかについて説明します。
まず投資信託の人気に関しては、パッシブの米国株式の投資信託をしておけば間違いないという風説が世間に浸透しているためです。
パッシブつまり市場指数どおりの米国株式を購入するということは、アメリカの優秀な企業群の一部を資産にすることに近いため、アメリカの経済規模の拡大が続く限り資産が大きくなるという点が前提になります。
イメージでいうと年間で4-6%の利回りが続いている感じになります。(もちろん年によって利回りは変わるためあくまで平均です。)
この前提が過去60年近くは続いているため、資産が拡大している時期が長いということになります。
2019年は実は記録的な年で、史上初めてパッシブがアクティブの運用を上回ったことでニュースになりました。
パッシブ型、運用資産でアクティブ型を追い抜く-米大型株ファンド - Bloomberg
この背景には有名なGAFAが他社と比べて機関投資家の予想に反して大きく拡大し続けたため、アクティブの成績が芳しくなかったということがささやかれています。
一方で、投資信託は指数平均になるため、業績の良かった会社も悪かった会社も平均化されて運用されます。
その点では、業績の良い個別企業の株式に投資をした方が運用利回りはよくなります。
よって、投資信託より運用利回りを確保したい個人投資家は、個別株に投資をするため、結果的にこちらも人気になります。
また、市場に出回っている株式に関する情報も他の金融商品に比べて多い点も人気の要因と言えます。
3. 投資信託を行う上での注意点
現在、資産運用と言えば積み立ての投資信託、投資信託で買うのはS&P500またはNasdaqのパッシブという風説が世間で浸透しています。
これは確かに間違ってはいません。
積み立てで投資を行えば、景気の上下によって変わる株式指数も平均化され、アメリカ経済が拡大する限りは資産が大きくなるためです。
しかしながら、注意点としては、それをいつ始めるかです。
運用しているお金の利益率で運用の利回りが決まるため、ある程度のお金を注入しなければ運用による利益を確保することができません。
この資金を割高と判断される時期に注入した場合、仮に景気が暗くなると資産が減り続ける方向に傾き、が目減りする可能性もあります。
この目減りを初心者のうちに経験してしまうと、「投資などやはりやるべきではなかった」となり積み立てを解約してしまいます。
初心者はまず投資をすれば資産が増える経験を実感するべきと筆者は考えるため、割安な水準の時に資金を一度大きく注入した上で進めることをお勧めします。
割安な水準を同定するのはプロでも難しいですが、指数に関しては筆者はPER(株価と純利益の割合)20倍以下を割安水準だと考えています。
現在のS&PのPER29倍と割高な水準になっています。
ちなみに2001年と2008年に上にチャートがスパイクしています。
これは2001年のITバブルと2008年のリーマンショックです。
その他の年度ごとで大きくPERが上がっている年は暴落が起きている年に近いと言えます。
ただコロナ渦における経済の状況はかつて世界で経験していないため、今後どのようになるかは注目が必要と言えます。
長くなりましたが、投資信託は個別株と違ってリスクがないような風説がありますが、決してそんなことはありません。
経済状況をある程度理解し、適切なタイミングで投資していくことは、投資信託の運用を行う上でも重要と言えます。
4. 自身にあった目標設定を
ここまで、投資信託と個別株の違いや注意点について説明しました。
たしかに投資信託は簡単に始められて、個別株投資に比べてリスクを抑えられることもあります。
ただやはり「何をかっているのか」「経済の状況はどうなのか」「主要企業は好調なのか」等、株価指数に関連する情報を勉強していくことも、運用利回りを重視する上で重要となります。
投資信託を否定しているわけではなく、むしろ投資を始めるうえで、経済・金融を理解する上では良い商品と考えます。
最初から個別株を始める前に、導入として積み立ての投資信託を割安なタイミングで初めて、徐々に個別株に挑戦してみるのも良いかと考えます。
【株式投資】兼業投資家の投資妙味について考える
こんにちは。
OGANです。
今回は私の体験談を基に、兼業投資家であることの魅力について解説していきます。
個人投資家には大きく分けて、専業投資家と兼業投資家の2つのTypeに分けることができます。
専業投資家とは、本業を投資による資産運用だけに絞っている投資家を指し、兼業投資家は本業で収入を得ながら別途副業として投資による資産運用を行う投資家を指します。
どちらも投資の資産運用を事業として活動することには変わり有りませんが、本業をどこに置くか、に違いがあると言えます。
兼業投資家においても、「働いて雇用主から給料をもらい、副業で資産運用でもしてみるか。」という感覚を持たず、個人事業主として、「資産を収益化するために、本業によるキャッシュフローを確保しながら副業で投資によって資産収益性を高めていく」という感覚を持った方が、より本気度をもって本業・副業に打ち込めると筆者は考えております。
筆者は上記の兼業投資家に該当し、兼業投資家として今後も続けていく予定です。
その理由についてメリットを含めて今回は紹介いたします。
それでは行きましょう!
1. 定期的なキャッシュフローにより投資戦略の幅が広がる
2. 相場の変動に左右されにくくなる
3. 相場に張り付くことによるストレスから解放される
4. 銀行からの信用を得られやすい
5. さいごに
1. 定期的なキャッシュフローにより投資戦略の幅が広がる
兼業投資家は本業の給料というキャッシュフローが常に入ってきます。
また欧米諸国に比べ、日本は圧倒的に労働者のケアが充実しています。
日本企業においては、まだまだ長期雇用が前提として残っておりますし、景気に左右されるとはいえ、事業主が簡単に解雇できないような法整備が整っています。
一方、アメリカにおいては上司のひと思いで「君、明日から来なくていいから」が普通に起こります。
筆者はアメリカトップの某ゼネコンと3年半、一緒に仕事をしていましたが、徹底的なトップダウンが敷かれており、ボスが「こいつは会社への利益貢献度が低い、邪魔だ」と判断されればすぐに解雇されます。(もちろん的確な解雇理由がなければ訴訟リスクがあるため、その理由を確保してから解雇に移るようですが。。。したたかですね。)
さて、一方で日本では仕事ができるかできないかに関わらず、一定の給料が担保される会社が多いです。
つまり将来のキャッシュフローを予想しやすいといえます。
将来的なキャッシュの予想が立てられれば、キャッシュから資産へ変更する計画が立てやすくなり、結果的に複利効果を高めていくことができます。
お勧めの具体的な投資計画の立て方については別の記事で特集しますのでそちらを参照ください。
2. 相場の変動に左右されにくくなる
たとえば2020年、コロナウイルスによって、全世界の市場でリーマンショックを超える急落が起こり、多数のマーケット退場者を出しました。
今回は政府の前代未聞の金融政策があったため、マーケットは復活しつつあるものの、二流の専業投資家やトレーダーは多くの資産を喪失したことになります。
しかし今回のコロナウイルスによる世界的な株価急落と経済の鈍化を予想できたプロのエコノミストはいませんでした。
世界で最高の投資家の一人、レイ・ダリオ氏も下記の通り、市場を読み間違えたことを認めており、大量の損失を出しています。
このように相場の行き先を予想することは非常に難しいため、相場が悪くなってもキャッシュを常に確保できるのは、資産収益性という点で強みになりえます。
3. 相場に張り付くことによるストレスから解放される
専業投資家の多くは、短期ー中期のトレーダーが多い印象を筆者は持っています。
トレーダーは投資家(Investor)という括りより、投機家(speculator)と言えます。
投機家は相場の材料を探し、ミスプライスされていると判断されている金融商品や相場心理を読んで売買を行うため、常に相場を監視しなければなりません。
そのため多大な集中力と資産が自分の意思決定で変動するストレスにさらされます。
また相場を読み取るのは非常に難しいことは上記でも説明いたしました。
また長期投資を専門とする専業投資家においても、常に資産効率が良いものを物色し続けるため、当初長期で保有しようとしていた株を手放したくなる心理にかられ、結果的に資産効率性を落としてしまう可能性もあります。
これらが専業投資家の投資戦略を立てるうえでのデメリットとなりますが、さらに仮に資産を形成できた後でも、不安が付きまとうデメリットを紹介します。
資産形成をしてFIREをするという本が流行っていますが、FIREしたとしても、相場要因で資産を大幅に失う可能性を背に生活することは大きなストレスになりうります。
本来、資産は増えるにつれて心の安定は比例するものですが、FIREすると逆に資産がストレスになっていく可能性があります。
また、サラリーマンからすると「資産1憶円」は大金ですが、資産収益性を鑑みるとこの金額でアーリーリタイヤしてしまうと、余裕のある生活からは遠ざかってしまいます。
このように、投資にはリスクはつきものですが、そのリスクをヘッジする方法として本業のキャッシュフローは心理面でも優位に働きます。
4. 銀行からの信用を得られやすい
兼業投資家の場合、本業のキャッシュフローにさらに資産を持っている状態になるので、前述した通り、資産効率性が高くなる社会的属性と言えます。
銀行においても融資を受ける際には、社会的属性を重視するため、専業投資家より、兼業投資家の方が信用されやすいです。
仮に株や債券・投資信託の資産が大きくなり、不動産投資にチャレンジしてみたいとなったときに、銀行の信用がついているかいないかで、大きく変わります。
不動産投資家曰く、不動産投資は”融資に始まり融資に終わる”と言われるほど銀行に信用されることは重要と言えます。
資産を拡大化していくフェーズにおいて、銀行の信用を得られていることは大きなメリットの一つと言えるでしょう。
5. さいごに
いかがだったでしょうか?
ここからは筆者の考え方になります。
たしかに企業・事業体から給料をもらう”従業員”として働く場合、経済的な自由を得ることへの憧れはあります。(筆者も然り)
しかしながら、実際経済的な自由を得られても、相場と向き合うストレスが増えることもあります。
筆者は個人投資家の投資事業とは
1. 現状で自分が快適だと感じない・制限されている環境から解放される自由
2. 投資によって企業が生み出すレガシーへのサポート
を得ることができる事業だと考えます。
1.に関しては、資産効率性を高めていくことで、「今までやりたくなかった・やりがいのなかった仕事を辞めてやりたいことに打ち込める」という点です。
ケースは様々だと考えますが、たとえば「年収を上げるためにやりたくない・面白くない仕事に従事する」ことや「自分が得意ではないが家計の収入のために辞められない」という制限から解放されます。
2つ目は、投資によって、企業の企業努力によりレガシー(未来に残る無形資産)をサポートすることができる、という点です。
筆者は、”レガシーを残す”サポートを投資を通して行いながら、自身が作り出せるレガシーも本業で追いかけていきたいと考えております。
「投資でお金持ちになって仕事を辞めたい!」より筆者は「投資で資産を大きくしながら、やりたい仕事も追いかけ続ける」ことを進めていきたいと考えております。
今後も、自由を増やす選択肢としての投資術について少しでも役に立てる記事を書けるよう努力していきます。
今後とも宜しくお願い致します!
【富裕層になるためのリテラシー】資本主義の下でお金持ちになる条件
こんにちは。
リテラシールのOGANです。
今回は資本主義のシステムについてと、資本主義というシステムの下で富裕層・お金持ちになるための条件についてお話していこうと思います。
少し煽り気味のタイトルとなってしまいましたが、資本主義の本質的なシステムと、富を生む条件を理解することは、現代社会を生き抜くうえで非常に重要になりますし、ビジネスにおいてもきっと役立つはずです。
筆者の本業はプラントエンジニアで、大学院も理系出身というゴリゴリの理系です。しかし、欧米のオイルメジャーや大手ゼネコンとの仕事を経験するにつれて、技術を学ぶだけでは資本は増えないことを知り、また”お金持ちになる条件は限られている”、ということに気づきました。
参照:https://medium.com/@wendycockcroft/what-has-capitalism-done-for-us-8af1af7ce8fb
今回は”資本主義とは何か”と資本主義の下でどのように富裕層が生まれてきたかを紐解き、そこから導かれるお金持ちの条件について書きます。
それでは行きましょう!
1. 資本主義の起源とその歴史
2. 資本主義の大原則と不変の法則
3. これからお金持ちになるために必要な条件
1. 資本主義の起源とその歴史
さて皆さん、”資本主義”は今まで生きてきて耳にすることはあったのではないでしょうか?
資本主義はイギリスの産業革命がおこった18世紀初頭が起源と言われています。
これはイギリスだけではありませんでしたが、18世紀前までは王政に敷かれた政治・経済システムでした。つまり、支配している王家・王国から、市民たちは領土を借り受けて納税をし、領地を守ってもらうという封権制度となっていました。
しかし、産業革命により市民のイノベーションが、王国の支配力を上回っていき市民革命が勃発していきます。
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Revolutions_of_1848
日本での江戸時代の倒幕の歴史も列強のイノベーションを目の当たりにし、徳川幕府が倒れましたが、革命のきっかけはヨーロッパと同じく、市民階級の革命といえるでしょう。
王政による支配から、市民による支配に代わり、自由に職業を選べるようになったことで、市民たちはより資本を受け取れる産業に需要が傾き、次々のイノベーション・産業の拡大が起こっていきました。
この流れで市民たちは富を得るチャンスを広げることができました。
よって自由競争が活発化することで、富をもつ資本家が労働力を賃金で確保し、より資本を増大させるようになります。
この”富を持つ資本家”と”労働者”の資本の格差が大きくなり、国家間でもこの格差が大きくなります。
参照:https://fee.org/articles/4-common-capitalism-myths-debunked/
それにより、第一次世界大戦やロシア革命をきっかけとした社会主義国家・ソビエト連邦の誕生が起こり、世界恐慌も起こりました。
世界恐慌後はアメリカでは公共政策(ニューディール政策)により失業者に職を与える形で資本主義を守りましたが、この格差を資本主義を原因とした国々はファシズム・ナチズムに傾倒していくことになります。
2. 資本主義の大原則と不変の法則
ここまでは簡単な資本主義の歴史についてですが、資本主義の大原則とは何でしょう?
資本主義の原則は、生産手段を持つ資本家が生産手段を持たない労働者を雇用し、利潤を追求していき、その競争により、より良い製品・サービスが相対的に向上していくシステムと言えます。
参照:https://medium.com/@olorunfemi.adewuyi/capitalism-for-the-poor-or-transformers-resilience-and-the-superpowers-of-informality-33aabc1fbd4d
「資本」とは賃借対照表にも示される通り、対象者の「お金」と考えられがちですが、社会資本という言葉がある通り、”資本主義の下で行われる経済活動を通して生み出される価値”を示します。
しかし資本を持つものと持たざる者との格差は広がります。
資本を持つものほど、「どのように資本を増やしていくか」の術を代々受け継ぎ、資本を持たざる者は搾取され続けるためです。
ただ1.の説明でもあった通り、市民による支配が資本主義の原則であるため、資本を多く持つものほど多く課税し、社会資本整備や福祉に充てる形で、なんとかこの格差を是正するよう考えられました。
これを富の再分配と呼びます。
現在の累進課税に関しては、この是正対策が当てはまりますね。
ところがこの格差の是正対策を国々で行っているはずですが、依然として格差は広がっています。
(資本の水準は実際は伸びています。この話はFACTFULLNESSの紹介の際に詳しく書きます。)
一昔前に流行ったピケティーの著書にはこのように書かれています。
r(資本収益率)>g(経済成長率)
(ピケティーの解説はまた別の記事でさらに詳しく書きます。)
18世紀からさかのぼった膨大なデータをピケティーは分析した結果、”r”の資本収益率は年間5%あるにもかかわらず、”g”の経済成長率は1-2%程度に満たなかったのです。
つまり、資本をもって投資・労働者を雇うことで得られる富が、労働によって得られる富よりはるかに大きいということです。
また”r”は複利的に伸びていくため、格差はより大きくなります。
つまり昔から遡っても、資本を回す側が常に優位に立つ構造は変わらないということです。
よってこの資本を回すことが、いわゆる富裕層・お金持ちになる条件として必要不可欠となりなす。
3. これからお金持ちになるために必要な条件
ここまでで説明した通り、資本を持つ側になるには”資本収益率”がカギになります。
つまり、お金持ちになるには資本または資産をいかに創造・運用するかということになります。
資本を大きくするには下記の方法しかないと考えます。
1. 会社を起業し社会ニーズから資本を生み出す
2. 資本(資産)の最適に投資し収益率を高めて複利的に資本を大きくする人
3. 科学・技術によって知的資本を生み出し、資産に変換する
4. そもそも先祖の遺産相続で資本を持っている(大きくする方法ではない)
証券会社の友人曰く、多くは1または4の人が富裕層として出会う数が多いようです。
4に関しては、そもそも運になるため、1か2か3になります。
1に関しては、一番の正攻法かもしれません。しかしながら、起業で成功するハードルは高く、また継続的に資本を確保し収益性を確保するには、古くなった資本(ここではモノ・サービス)を刷新し続けなければなりません。
そこで一般的な原資がないビジネスパーソンは、出来るだけ早くから資産運用を開始し、資本収益性を確保すべきと言えます。
筆者が言いたいのは、巷で噂の利く「権利収入ビジネス」やら「AIアルゴリズムによるFX取引」などの詐欺まがいの話ではありません。笑
資本について理解を深め、資産運用で収益性を高めるにはどうすればよいかを考え続けることが、資本家への1歩になるということです。
それが、どういった方法なのか(株式投資なのか投資信託なのか、不動産etc..)は好みや特性はありますが、資産から収益を得るための最初の一歩を踏み出すことが重要と言えます。
アフターファイブの飲み会代やブランド品の資金も、あなたの資本・資産になるのか、消費によって他人の資本・資金に移るのかは自分次第ということになります。収入を増やすことも貯蓄をすることも資本・資産を増やすことの準備につながります。
最初は小規模かもしれませんが、「r>g」の”r”に立つことが重要です。
以上、資本主義の下でお金持ちになる条件について書かせて頂きました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
【歴史から学ぶ】お金持ちになる方法を歴史から紐解く:ロックフェラー家
こんにちは。
リテラシールのOGANです。
今回は、昔の人々が”いかにしてお金落ちになったのか”をフューチャーし、歴史から学ぶリテラシーをまとめました。
歴史を学ぶことで過去の先人たちの失敗や成功を知ることができ、ビジネスだけでなく生き方や自分の中の正義について、知見を得ることだ出来ます。
人間は悲しかな、これだけ科学・経済が発達した社会においても、2000年前から、同じようなことに苦悩したり、失敗をしたりしています。
読んでみると「偉人と言えど本質的には現代人と変わらず、悩んでいたんだなぁ。」と気づくことがあります。
元プロイセンのドイツの宰相ビスマルクの言葉にこのような言葉があります。
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Otto_von_Bismarck
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
つまり、自分の経験に過信せず、歴史から賢者たちの失敗と成功を学んだ方がいいでしょう。という名言です。
リテラシールでは主に経済を動かした偉人を紹介し、歴史から学べるポイントをまとめていきます。
第一回目にフューチャーするのは資本主義の大国アメリカが生んだ偉人「ロックフェラー家の初代:ジョン・D・ロックフェラー」です。
それでは行きましょう!
- 参照:https://en.wikipedia.org/wiki/John_D._Rockefeller
- 参照:https://www.britannica.com/biography/John-D-Rockefeller
- 参照:https://en.wikipedia.org/wiki/John_D._Rockefeller
- 参照:https://www.britannica.com/biography/John-D-Rockefeller
1. ジョン・D・ロックフェラーの誕生から青年期
2. 卸売り企業設立から石油精製事業へ
3. 石油精製・販売業の制覇
4. 独占禁止法による解体
5. 引退後のロックフェラー
6. 歴史から読み取れるリテラシー
1. スタンダード石油の創設者・ジョン・D・ロックフェラー
初代ロックフェラーは、ニューヨーク州のRichfordという場所で1839年に、6人兄弟の次男として生まれました。
ロックフェラー家は17世紀にドイツからアメリカに入植したとみられています。
当時のロックフェラー家は貧乏で、ジョン・D・ロックフェラー(以下ジョン・D)は若いころから家事を手伝ったり、近所に農作物や飴を売るなどして家族を幼いころから支えていたようです。
ジョン・Dの父親は真面目に働く男ではなく、だますことに長けていたようで、取り引きをする際は自分に有利になるよう持ち掛ける術を子供たちに教えていたといいます。
一方ジョン・Dの母親は質素倹約で子供たちを支えていました。
1951年にRichfordを出て、別の群に引っ越しジョン・Dもクリープランド高校で会計について勉強を始めます。
不真面目な父親を反面教師とし、質素倹約な母親の良いところを受け継いだジョン・Dは真面目で行儀がよく、几帳面で議論を好む性格だったようです。
16歳になるとジョン・Dは学校に進学するのをやめて働き始めます。働き始めてからは、とにかく細かく帳簿を付けることに熱心で、「5セント足りなければ5セントを取り立て、5セント多ければ5セントを返す」というビジネスでの”当たり前”の倫理観をもって仕事をしていました。
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/John_D._Rockefeller
2. 卸売り企業設立から石油精製事業へ
ジョン・Dが20歳になったときに、卸売りの会社を設立します。ここでも兼ねてからの会計能力をいかんなく発揮し、着々と利益を上げていきます。
そんな中アメリカでは、掘削による大量の石油の噴出が確認され、石油掘削が一大ブームとなります。
一度掘削に成功すると、湧き続ける石油に、当時のアメリカ人は夢を見て、石油掘削のラッシュが起こります。
ただこのビジネスはハイリスク・ハイリターンで、掘削に失敗した場合は大量の負債を抱えることになります。
そのビジネスを客観的に見ていたロックフェラーは、石油の掘削ではなく、”精製した石油を売れば儲かる”というアイデアを思いつき、科学者を雇って精製技術を磨き、石油精製業を始めました。
これが見事に成功をおさめ、1870年にのちのスタンダード石油を設立します。
ジョン・Dは成功を収めていく中でも、教会に足しげく通い、資産の10%の資金を寄付し、勤倹貯蓄を守ったようです。
3. 石油精製・販売業の制覇
しかし、このスタンダード石油の拡大に向けて、輸送に用いていた鉄道業者の価格を安価にさせるようカルテルを組んだり、価格競争を仕掛けた同業他社には徹底的な安価で販売することで、他社をつぶしたり買収したりして、事業を強化していきました。
参照:https://www.britannica.com/biography/John-D-Rockefeller
その強烈なビジネスのやり方に、世間では「悪の商人」と囁かれバッシングを受けていました。
なお、スタンダード石油の”スタンダード”とは、「我々が販売しているものこそが標準」という意味でジョン・Dが名付けたといわれています。
しかし、ジョン・Dはこの批判を常に無視し続けました。
スタンダード石油は徐々に買収・統合を達成してゆき、1880年ごろにはアメリカでの石油精製と販売をほぼ手中に収めました。
それでも批判され続けるジョン・Dは沈黙を貫きました。
4. 独占禁止法による解体
アメリカを制覇したスタンダード石油は、世界進出を目論みます。
既にヨーロッパで石油精製業を支配していたロイヤル・ダッチ・シェル(日本では昭和シェル)と、東洋市場で激突していきます。
また石油精製から販売までを担うスタンダード石油は、地域の独占(水平拡大)だけでなく、販売ルートなどでも独占(垂直拡大)も始まります。
この拡大に伴い、実業界で一際異彩を放つジョン・Dは、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーとも鉄鉱石の輸送事業で衝突し始めます。
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/John_D._Rockefeller
このころのスタンダード石油は全盛期であり、純資産は米国のGDP1.5%相当に達しており、現在の価値で計算すると約30兆にのぼったようです。(ビルゲイツ氏の純資産の二倍相当)
そして、スタンダード石油は1911年に米国最高裁判所にて独占禁止法により、解体されることになります。
現在の石油産業における礎を作ったのはスタンダード石油であることは間違いないでしょう。
5. 引退後のロックフェラー
引退後、ロックフェラーは慈善事業に傾倒していき、1913年にロックフェラー財団を創設し、医療や教育に寄付をしていきます。
晩年のロックフェラーは、世間の誤解を解消したいと考え、自分の映像を撮影し公開していきました。
参照:https://www.britannica.com/biography/John-D-Rockefeller
その姿には、どこへ行っても10セント、子供には5セントを渡す姿が記録されています。
ジョン・Dが亡くなる前に、自動車王のフォードとこのような会話があったと記録されています。
ジョン・D
「さらば友よ。天国でまた会おう」
「あなたが天国に行けたらね。」
6. 歴史から読み取れるリテラシー
さていかがだったでしょうか?
ジョン・Dの生涯を通して守った哲学はどのようなものなのでしょうか?
筆者は下記のようにとらえています。
1. 勤勉に学び続け、質素な生活を標準的にする重要さ
2. ビジネスでお金を得られることができても、人に奉仕する喜びを忘れないこと
3. 会計の知識と几帳面さはどのビジネスにおいても重宝される
4. ビジネスのルールに従い、資本主義の世界で資本を大きくするために戦うこと
だと考えます。
確かにスタンダード石油の拡大期に犠牲になったライバルたちや、カルテルによる価格の値下げ等、倫理を逸脱するところもありましたが、ジョン・Dはスタンダード石油の拡大の先に見えたアメリカの経済を見据えていたのではないかと考えます。
(当時のアメリカはヨーロッパの列強からは下に見られていた。)
資本主義の徹底こそが彼のポリシーだったのかもしれません。
いかがだったでしょうか?
またロックフェラー家のその後と現在についても、別の記事で特集予定です。
お楽しみに!
【勉強】社会人が勉強するメリットと重要性について
こんにちは。
リテラシールのOGANです。
「学生時代には勉強をしていたが、社会人になってから勉強する気が起きない。」、「勉強は学生までにして、余暇の時間は趣味に充てたい。」という方も多いのではないでしょうか。
確かに高校・大学を卒業すると勉強をする環境自体がなくなり、自発的に勉強をするきっかけを失いがちです。
しかし、実は社会人は学生とは違い、自身が学びたいことだけをフォーカスして学べたり、テストで高得点を取るなどの”記憶力”より”応用力”の方が大事になり、本質的な自己投資の機会になります。
今回は
1. 社会人の勉強するメリット
2. 社会人が勉強しなければならない理由
3. 世界から見た日本の社会人の勉強時間
4. 勉強をする上での目標設定の重要さ
5. まとめ
について紹介致します。
社会人は学生のように決められた期間の課題・テストがない分、より長く学んだ人が仕事で成功を収める傾向にあります。
本業・副業ともに社会人の勉強に興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。
1. 社会人の勉強するメリット
社会人が勉強する最大のメリットは、”範囲に縛られず好きな分野を学ぶことができる。”が挙げられるでしょう。
学生時代は、中学までは義務教育の範囲内で、高校・大学では選択肢を絞られた中で興味がある分野を選考する形で勉強をします。言うなれば人に指定された範囲内で、受動的に勉強をする環境といっていいでしょう。
筆者は理系の大学院を卒業しましたが、大学院の時の研究においても自分が0から研究を始めるというよりは、教授からもらったテーマから興味がある研究を選択するため、受動的な勉強といっていいでしょう。
しかし社会人の経験年数を重ねるごとにつれ、自分の興味・勉強してきたことがビジネスのニーズとして、どれだけ社会に必要にされているかの距離感がつかめてきます。
つまり学生時代とは違って、ビジネス上で必要なものを自身で選択し、能動的に学ぶことができるのが良い点といえるでしょう。
たしかに社会人は時間が限られているものの、学生時代のように苦手な分野を受け身で勉強しなければならないといった環境ではないため、必要と感じる分野を集中して学ぶことができるのはメリットだと考えます。
2. 社会人が勉強しなければならない理由
ここまで勉強をすることのメリットについて紹介しましたが、これは勉強をしないことによって起こるデメリットが大きいとも言えます。
ここからは、社会人が勉強をしなければならない理由を説明します。
ここで質問です。
20代、30代になり働きなれてきた際に、「このビジネスを続けていて持続可能なのか?」「仕事への不満は人間関係だけでなくビジネスに問題があるのではないか?」という疑問・不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
これは働きながら自分が資本主義社会で生きていることを理解し始めるためだと筆者は考えます。
資本主義とは、市場のニーズに従い需給が変化するため、超過的に需要がある業界に人・モノ・サービスは流れていきます。また逆も然りで、供給側として余っている状況にあると競争が激化し、人・モノ・サービスが無くなっていきます。
働き始めて、自分が仕事に関わっている人やモノ・サービスを目の当たりにして、どこに需要と供給が存在し、どの地点に立っているのかをなんとなく感じているがために、「このビジネスを続けていて持続可能なのか?」という疑問を感じるのではないでしょうか?
年収の差も、市場の需給と対象の仕事の希少性・難易度で評価されていきます。
さてそのような中で、社会人として必要な勉強においては、”市場の需給の中で必要とされる能力・知識を付けられるかどうか”が重要になります。
つまり、世の中で必要とされている能力を見分けるリテラシーが、勉強する上で重要となります。
逆に言うと、世の中で必要とされている能力を見分けるリテラシーがなければ、自分が気付いた際に求められる場所がない・今まで稼げていたお金を稼げなくなる環境に陥る可能性があります。
ですのでこの、世の中で必要とされている能力を見分けるリテラシーをもって目標を設定し、学び続けることが重要になります。
3. 世界から見た日本の社会人の勉強時間
結論から言うと日本は世界第3位のGDPがありながら圧倒的にOECDの中で勉強時間の少ない国としてランクインしてしまいました。
驚きですよね。
日本人は”勤勉”というイメージを海外に持たれていると考えがちですが、実際は違うようです。
また下記のような目標に対する調査も興味深いです。
引用:https://newspicks.com/news/2647674/body/
つまり、現代を生きる日本人の社会人は具体的な目標がなく、それゆえなのか勉強もしない、というのが現状です。
このデータには理由があり、30年脱却できていないデフレ経済と、高度経済成長期から続いてきた「働けば働くほど資本が増える」というビジネススタイルの妄信の下で、働いているのに会社の業績が上向かない現状を映しているのではないでしょうか?
この結果から学ぶことのできることは、”明確な目標設定の重要さ”だと言えます。
4. 勉強をする上での目標設定の重要さ
勉強した方が良いとは言えど、今までの勉強で興味があるからという理由で闇雲に勉強をしても、「勉強すること」が目的化してしまい、最終的な目標と乖離してしまうことがあります。
よって社会人が勉強をする上で重要なことは、目標設定を曖昧にしないことです。
目標設定において、
- 目標を達成した時の具体的なメリット
- 達成した後、終了を迎えるのではなくその後も応用する機会があること
が重要だと考えます。
例えばあなたがある飲み屋で流ちょうに外国人と話している友人を見て、「英語ができるようになりたい。」と考えたとします。
しかしこの時の正しい目標設定は「英語ができるようになる」ことではなく、「外国人とコミュニケーションを取れるようになりたい」です。
その目標には極論では、必ずしも英語でなくてもコミュニケーションをとることはできる訳です。
また仮に「英語を使ってコミュニケーションを取れること」を目標としても、外国人の日常会話もレベルが様々で、第二外国語を英語としている外国人と、母国語を英語としている人で違います。
また「外国人とコミュニケーションを取る」ことが目標になるため、この力が応用される場合は、メリットもありますがビジネスで日常的に会話をする環境でないと、すぐに衰えてしまいます。
よって、目標を達成した時の具体的なメリットを調べ、達成した後、終了を迎えるのではなくその後も応用する機会があるかどうかを同定することが重要です。
5. まとめ
いかがだったでしょうか?
社会人になってからも勉強する重要性と勉強する上での明確な目標設定の重要性について解説しました。
また目標設定において、”何が社会から求められているか”を見抜くリテラシーの重要性”についても書かせて頂きました。
これらのリテラシーに関して、有益な情報を今後も書いていきます。
今後も記事を読んでいただければ幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。
【株式投資】初心者が読むべき本5選
こんにちは。
リテラシールのOGANです。
前回は株式投資の魅力とリスクについてお話をしました。
もし初心者で株を始めてみようという方はぜひこちらの記事も読んでみてください。
さて、最初の導入中の導入のお話をしたところで、今度は初めて投資をする人にお勧めする本を紹介いたします。
ただお勧めという点で考えると、いろいろなサイトやブログにおいても、株に関する本が多数紹介されております。
リテラシールでは、どのような順序で読んだら体系的にわかりやすいかを考えて読む順番と、どのように知識を深めていくかを踏まえて紹介します。
途中で、【リテラシーポイント】という項を挟んで、本を読む際の注意点を書いています。こちらも是非読んでみてください。
それでは行きましょう!
1. まずお金の概念について学ぼう:日本一カンタンな「投資」とお金の本
2. 株を買うにはどうすればよいかを網羅的に学べる:めちゃくちゃ売れている株の雑誌ZAiが作った「株」入門
作った「株」入門
3. ファイナンスの基礎のきを学ぼう:「専門家」以外の人のための決算書&大ナンスの教科書
4. 3と合わせて読もう:ファンダメンタル投資の教科書
5. 投資の神様の投資法でまずバリュー投資法を学ぶ:億万長者をめざすバフェットの銘柄選定術
6. まとめと本を読む際の重要なリテラシーについて
1. まずお金の概念について学ぼう:日本一カンタンな「投資」とお金の本
まず投資を始める前に、”お金”とは何かを学ばなければなりません。
資本主義はどのように成り立っており、どうゆう歴史がお金持ち(資本家)を生み出してきたのかをストーリー仕立てで学ぶことができます。
これから投資・資産運用を始める方は、”お金”の価値と資本とは何かを学ぶことをお勧めします。
たとえば日本における通貨は”円”ですがこの裏には日本の経済力・信用力が紐づけられており、この”円”をわかりやすく簡単に価値を評価・表現する形で為替のドル・ユーロとの比較が行われています。
あなたの持っている”円”を何に買い換えて、あなたの資本を大きくするのか、という点で読んでみてください。
2. 株を買うにはどうすればよいかを網羅的に学べる:めちゃくちゃ売れている株の雑誌ZAi
筆者が一番初めに大学の時に読んだ株の本になります。
実際に株を買う際にどのように買えばよいか、証券会社の紹介から、板の読み方等々、株を買うまでの流れや基本的な知識を広い範囲で学ぶことができます。
1に読んだ資本主義の歴史やお金の価値、投資のメリットを学んだ上で、「それでは株を買ってみよう」となったときに、買い方から株を買う際の注意点や知識を網羅的に学ぶことができます。
いわゆる”株の取り扱い説明書”と言っても過言ではないでしょう。
さて、1でお金とは何かに関する本を、2にて株の買い方・取り扱いに関する本について紹介しましたが、筆者からすると買うのはまだ早いです。
【リテラシーポイント】
これは最後にも述べますが、株式投資における利益を再現性をもって行うには、いくつものプロセスがあります。
1から10までのプロセスがあるとしたら、実際に”株を買う”こと自体は、8~9になります。
つまりそこまで絞り込むまでが非常に重要な過程であり、最後の決定に”株を買う”と”株を売る”があります。
ですので、筆者は焦らずにまず体系的な知識をそこそこ学んだうえで株を購入することをお勧めします。
なぜなら、仮説をしっかり立てておかなければ、損失を出しても利益を得ても、次の投資への勉強にならないためです。
そこで3.のファイナンスの基礎について読みやすい本で勉強してみることをお勧めします。
3. ファイナンスの基礎のきを学ぼう:「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書
こちらの本は、本当に素晴らしくわかりやすく、”決算書”の賃借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書の基本的な読み方から、企業の価値の算定までまとめられています。
最初の全く決算書を読んだことない人でも、それぞれわかりやすく書かれています。
西山 茂さんのファイナンスに関する本は、他のファイナンスの本もわかりやすく、勉強になるため、今後ファイナンスの知識を深めていくうえでお勧めです。
4. 3と合わせて読もう:ファンダメンタル投資の教科書
3で紹介した”「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書”はファイナンスに関する知識であるため、企業ごとのミクロな分析になります。
一方でファイナンスにおいて、株価との相対関係を測る指標についても学ぶ必要があります。
ファンダメンタル投資の教科書は企業の現在の価値(時価総額)が安いか高いかを図る一般的な指標について、わかりやすく記載されています。
四季報から割安な株式を見つけ出す方法もこの本では書かれているため、初心者には最初の銘柄選定の際にはバイブルになるでしょう。
時価総額が安いか高いかは、3の企業価値の算出方法においても触れられています。
この3.と4.の本を読み込むことで、”割安な会社の見つけ方”についての理解を進められると思います。
5. 投資の神様の投資法でまずバリュー投資法を学ぶ:億万長者をめざすバフェットの銘柄選定術
最後になりますが、投資の世界では知らない人はいない世界一の投資家、ウォーレンバフェットの銘柄選定術に関する本を紹介・お勧めします。
この本は、投資を始めた人はまず手に取るのではないかというポピュラーな本ですが、企業の評価方法については初心者以外も学ぶ点が多いと考えます。
「つまるところ、1株当たりの利益が着実に伸びれば、株価は上昇し利益を得られる。」という原則について、どのような条件で絞り込み、どのように解釈するか、についてザックリ書かれています。
最後の企業価値の評価のワークシートの内容は、プロが銘柄選定する際も使用する評価手法が含まれていると考えます。
最近、ウォーレン・バフェットは日本の総合商社の株を買ったことでも話題になりました。
バフェットは将来から見て割安な株に集中して投資する、いわゆるバリュー投資という手法で、巨万の富を得てきました。(最近は割安株だけでなく成長株として認識されるアップルやアマゾンにも投資をしていますが、バフェットが見通す未来から見たら割安だと判断したのでしょう。)
5を読めばさらに企業の競争力とは何かを理解することができると考えます。
6. まとめと本を読む際の重要なリテラシーについて
いかがだったでしょうか?
筆者は、株関連の本だけで今まで80冊以上読んでいますが、「読まなくてよいな」という本もたくさんありました。
平積みされている本も確かに良い本が多いですが、投資をやるからにはコストパフォーマンスを意識しなければなりません。
この5本は買っても損しないコスパの良い商品になるため、もし株式投資を始める予定がある方はお勧めです。
さて、最後にもう一度、資産運用で重要なリテラシーについて振り返ります。
途中でも述べた通り、株式投資または金融商品を買う上で、実際の売買を行うのは、投資のプロセスの1から10のうちの8または9になります。
買う前までに調べてリスクを軽減し、アイデアを戦略的かどうかを練り直して、最後に”買う”という意思決定にたどり着きます。
この実際の”買う”までのプロセスをさぼればさぼるほど、利益を上げられる可能性が低くなり、次の投資への再現性が低くなります。
筆者も始めたばかりは「まず株を買って勉強しなさい。」という風潮に流されて買い、その当時は利益を上げられたものの、再現性のある投資ではなかったため、2年後に手痛い損失を出してしまいました。
資産運用は長い目で見て、勉強しながら精度を上げていけばよいと考えるため、まず株を買う前に今回紹介した本を買ってみてはいかがでしょうか?